むし歯の治療

子どもの虫歯は、大人の虫歯とは違う点がいくつもあります。
・乳歯はエナメル質が柔らかいので、虫歯の進行が速い
・子供の虫歯は黒くならず、白っぽく濁ることが多い。
・痛みが出にくく、気づくのが遅れる。
保護者の方が気を付けていたにもかかわらず、見逃してしまう事もあります。
また、こどもにとって磨き残しの無いように歯を磨くことはとても難しいことなので、
保護者の方の仕上げ磨きが重要です。
ある程度自分で磨けるようになってきたら、磨き残しの染め出しをして、
しっかりと磨かせるのもよいでしょう。
また、保護者の方がチェックした時に、少しでも「おかしいな」と感じることがあれば、
ぜひ一度来院していただきたいと思います。

予防歯科

こどもの歯は、「そのうち生え変わるから、多少の虫歯は放っておいても大丈夫」と考えている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、それは大きな間違いです。
確かに乳歯はいずれ抜け、永久歯へと生え変わりますが、乳歯の段階で歯の根の部分まで虫歯が進行してしまうと、歯ぐきに炎症が起きたり、歯の根に膿がたまったりして、その後生えてくる永久歯が正しく生えてこないという可能性もあります。
また、こどもの虫歯は進行が速く、痛みが起きて気づいた時にはかなり進行してしまっていることもありますので、虫歯にならないための予防がとても重要です。
むし歯の予防には、2種類の方法があります。
・フッ素の塗布
歯の表面に、濃度の濃いフッ素を塗布し、虫歯を予防します。
2~3ヶ月に1度くらいのぺーずで、定期的に塗布すると、より効果的です。
日本のある地域では、0~3歳の子供に2ヶ月に1回フッ素の塗布を行った結果、乳歯の虫歯本数の平均が69.5%減少し、虫歯ゼロのこどもたちの割合が17.7%から51.5%にまで増加したという実証結果も出ています。

・シーラント
奥歯の溝を薄いレジン(プラスチックに似た樹脂)で埋めてしまうことで虫歯を予防します。
奥歯の溝はとても複雑な形をしていて、こどもの歯磨きでは十分に磨くことが出来ず、虫歯になりやすい部分です。そこをあらかじめふさいでおくことで、歯磨きも行き届きやすく、虫歯になりにくくすることが出来ます。

子どもの歯周病

「歯周病」ときくと、大人がかかるもの、加齢と共におこるものと思われがちですが、子供でも歯周病になることはあります。
子どもの場合、その多くは「歯肉炎」という歯茎の炎症です。
歯の生え変わり時期で歯茎が腫れているということを除けば、歯ぐき型血が出たり、歯磨きのときに痛みを感じたりするのは、歯磨きが不十分なことによりプラークがたまり、歯ぐきが炎症を起こしています。
また、「口呼吸」も歯肉炎になりやすい原因です。
口呼吸が癖になって口が渇きやすくなっていると、唾液で流れるはずの細菌や汚れが歯や歯茎に残り、歯肉炎になりやすくなるのです。
こどもの歯周病の治療には以下の方法があります。
・歯磨きの改善、歯磨き指導
・生活習慣の注意・改善
・PMTCとフッ素の塗布
 ※PMTC…歯科医院で行う歯と歯ぐきの間のクリーニング
・原因となる歯並びの改善

矯正歯科

歯並びの悪さは、単に見た目が悪いという問題だけではありません。
歯並びが悪いということはかみ合わせが悪いということですから、食べ物をしっかりと噛むことが出来ず、胃や腸などの消化器官に負担がかかります。方、左右で噛む力が違ったり、バランスが崩れるので、あごや顔全体の骨格のバランスが崩れます。体は自然になるよう調節しようとしますので、首の骨、背骨、骨盤と歪みが出てしまい、頭痛や肩こり、腰痛など、全身に影響が出てしまいます。 また、近年は顔の小さいこどもが多くなっています。
顔が小さいということは、それに伴ってあごの骨も小さく、歯の生えるスペースが十分でないため、歯がガタガタに生えてしまうというケースも多くなっています。
そのような場合、歯をきれいに並べるための十分なスペースを確保するため、あごの骨の矯正をしなくてはならない場合もあります。
しかし、こどもの場合、大人とは違い成長途中の骨が柔らかいので、比較的簡単に矯正が可能です。
お子様の口腔内をよくチェックし、歯の向きや位置に少しでも「おかしいな」と思うことがあれば、ぜひご相談にいらしてください。